「分かった。買って来るね。丈瑠君はコーヒーで良いんだよね?」


「俺にまで良いのか?」


不思議そうな顔をする丈瑠


「うん。今日はあたしの奢り。でも、いつかは倍以上のことして貰うからね?」


「ついでに圭輔にも連絡して」

捺稀は頷き笑顔で出て行った


病室に残されたのはあたしと丈瑠だけ…


「瑠夏、ごめんな…」


丈瑠はパイプ椅子に座りながら謝る


「あたしこそごめんね?あんな風に言うつもりはなかったのに…」


ヤバい…また泣きそう。


すると何かに包まれて暖かくなった


この感じ…落ち着く


「瑠夏、ちょっと顔上げて?」


…えっ?


“何?”と聞こうとした時にはもう遅くて…


丈瑠によってあたしの唇は塞がれていた