瑠夏Side


……ん?此処は?


「瑠夏、気が付いた?」


「捺稀?」


なんで捺稀が居るの?


「此処は何処?」


「此処?病院だよ」


保健室じゃなくて病院?


どうして?


「瑠夏、本当に覚えてない?」


……えっ?


----トントン


「どうぞ~」


あたしの代わりに叫ぶ捺稀


「おっ、気が付いたか。良かった」


入って来たのは多川先生と丈瑠


でも、丈瑠の顔を見てすぐに顔を背けた


「大丈夫か?」


丈瑠に言われたけど頷くしか出来なかった


「此処は捺稀と丈瑠に任せるから。俺は瑠夏の親御さんを外まで迎えに行くから」


多川先生はすぐ出て行った


「丈瑠君、説明してあげて?」


捺稀の言葉で丈瑠がゆっくり話し始めた