【完】優しい彼の温もりに包まれて

滅多に他の教室に1人で入らない俺が珍しいのか女子は煩い


いつも圭輔が居たから1人で入るとなると入りづらいな


そんなことは無視して…


「捺稀…ちょっと良いか?」


本を読んで居る捺稀に声を掛ける


「丈瑠君、どうしたの?」


「瑠夏の荷物ってこれだけ?」


「そうだけど…どうして?」


俺が聞くことが不思議で仕方ないようだ


「捺稀、ちょっとついて来てくれるか?圭輔には許可貰ったから」


「何処行くの?」


「瑠夏が病院行くんだ。それで多川が呼んでこいって言ってたから呼びに来た」


「瑠夏に何かあったの?」


「詳しいことは後から話す」


捺稀も荷物をまとめたところで多川が居る場所へと向かう