【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏はお前が居た方が良いかも知れないぞ?」


多川がそう言うなら…


「分かりました。行きます」


「笹川先生には事情話して置くから荷物持って来な。ついでに捺稀呼んで来い」


多川はそれだけ告げると職員室へと去って行った


俺も荷物を取りに教室へ戻る


「おっ、丈瑠じゃん」


俺を見つけ寄ってきた圭輔


「俺、早退するから。」


「はっ?そういえば瑠夏ちゃんは?」


「瑠夏は今から病院行きだよ」


「病院?どういうことだよ!?」


俺の発言に戸惑っている圭輔


「階段から落ちたんだ。ということで捺稀を借りてくから」


「それなら仕方ないな。ちゃんと連絡せろよ」


「おう。分かった」


俺は荷物を持ち捺稀が居る場所へと向かう