【完】優しい彼の温もりに包まれて

屋上の扉を開き隅っこに寝転がり顔にタオルを掛ける


「る~かちゃんっ」


……誰!?


「なんだ…圭輔君か。」


「“なんだ”とは失礼な。隣座るよ」


返事もしてないのに隣に座る圭輔君


「良いの?捺稀が居るのにあたしの相手して…」


冷たくするつもりはなくても口調がキツくなる


「捺稀にはちゃんと理由話したよ。瑠夏ちゃんなら許してくれた。他の子なら無理だけど…」


圭輔君なら教えてくれるかな?


「ねぇ…圭輔君。1つ聞いて良い?」


「どうした?」


俯いているあたしの顔を覗き込む


「丈瑠ってどんな性格なの?」


「丈瑠はね…普段は本当に素っ気ないヤツ。限られた人としか話さない」


……じゃあ、咲那は特別なのかな?


良く話してるしね。