瑠夏は必死に起き上がろうとする


「まだ寝てろ。熱あるんだから」


「やっぱり熱あるんだ。でも、たまには起き上がらないと迷惑掛けちゃう」


迷惑だなんて思ってねぇのに…


「もう少し、このままで居させて…」


瑠夏は俺に抱き着いて来た


俺に出来るのはこのくらいしかないから…


瑠夏が良いならもう少しこのままで。


しばらくしてリズム良く寝息が聞こえてきたから寝たんだな


俺はゆっくり瑠夏をベッドに寝かせ母さんのとこに向かう


「瑠夏ちゃんに謝れたかしら」


お茶を飲みながら呟く母さん


「あぁ…ちょっと気分転換に散歩行ってくる。沙穂も行くか?」


「うん!!やったぁ」


俺は喜んでいる沙穂を抱き上げた