捺稀から預かったものをテーブルの上に置き瑠夏の近くに行く


「ごめんな…」


濡れたタオルを替え小さく呟き頭を撫でる


俺は頭を撫でることしか出来なかった


「…たける?」


捺稀達が帰ってそんなに経ってないはずなのに…


「目、覚めたか?」


「捺稀…帰った?」


まだ体調は優れてないみたいで声に元気はない


「あぁ…ついさっき帰った。学校ではごめん」


「ううん…あたしこそあんなこと言ってごめんね?」


瑠夏は謝った後、力無く微笑んだ


「すぐに行くって言っといて行かなかった俺が悪いんだから謝るな…」


「咲那と居ることに驚いちゃって…」


確かに最近まで全く接点なかったしな


アイツに捕まったら厄介だ