【完】優しい彼の温もりに包まれて

「愛美さんも心配してたぞ?」


「いろんな人に心配掛けちゃってるね」


瑠夏は申し訳なさそうな顔をした


----トントン


次は誰だ!?


「丈瑠ー?入るぞ」


そういって入ってきたのは圭輔と捺稀


「瑠夏、大丈夫?」


捺稀は荷物を置き瑠夏に近寄った


「捺稀…ごめんね?」


「あれから本当に心配だったんだからね?フラフラしながら教室出て行くから。」


…ハハッと苦笑いする瑠夏


「そうだっ!!橋村さんだっけ?バイトは落ち着いてからで良いって言ってたぞ」


「橋村さんのところも行ってくれたんだ。ありがと」


瑠夏は本当に覚えてないんだな


「思いっきり寝てたんだな」


「だってあそこで倒れてから此処に来るまで全く覚えてないんだもん」


“倒れる前も曖昧だけど”と呟いた