【完】優しい彼の温もりに包まれて

「良いの。沙穂ちゃん迎えなら仕方ないよ…」


そういった瑠夏は辛そうな顔をした


「今度は……傍に居てくれるよね?」


俺は小さく頷き瑠夏の手を握った


「ごめんね?何から何まで頼っちゃって…」


「大丈夫。親父さんには連絡したから落ち着くまでゆっくりしていきな」


「ありがとう」


「どっちみち出張で居ないらしいから」


“そっか…”と呟いて手を握る強さを強めた


----トントン


誰か来たみたいだ。


「お姉ちゃん…?」


入って来たのは沙穂だった


「沙穂ちゃん、ごめんね?」


瑠夏は沙穂の頭を撫でながら謝っていた


「ゆっくり休んでね」


それだけ告げると母さんの所へ行ってしまった