【完】優しい彼の温もりに包まれて

「お兄ちゃん!!迎えに来てくれたの?」


愛美さんに抱えられた沙穂がやって来た


「沙穂ちゃん、またね。丈瑠君、瑠夏によろしく伝えといてね」


愛美さんはバタバタしてて忙しそうだ


「お姉ちゃん居るの?」


俺に抱かれ聞いてくる沙穂


「家に居るけど具合悪いみたいだからそっとしておいてな」


「はぁい…」


その声に元気はなかった


「ただいま」


「お帰りなさい。着替えておいで」


沙穂はトコトコと洗面所に向かった


「丈瑠、瑠夏ちゃんのところへ行きなさい」


「分かった」


俺は瑠夏がいる部屋へと向かった


「丈瑠、お帰りなさい」


「ただいま。遅くなってごめんな」


…傍に居るって言ったのに。