【完】優しい彼の温もりに包まれて

俺は部屋に行く前に母さんのところへ向かった


「瑠夏、気が付いたぞ」


「あら、そう?瑠夏ちゃんが着そうな着替え見つけたからあんたは沙穂迎えに行ってきて。」


「“不安になるから傍に居て“って言われたんだけど…」


「大丈夫。あたしが付いてるから」


とりあえず、瑠夏は母さんに任せるか


俺はジャージに着替えて沙穂を迎えに行く


「丈瑠君、お疲れ様。あら?今日、学校は?」

俺に気付いた愛美さんが
近寄って来た


「ちょっと早退しました。瑠夏が倒れたもんで。」


「瑠夏が…?」


「はい。瑠夏のお父さん出張らしくて連れて帰って来たんです」


愛美さんは心配そうな顔をした


「また実頼さんと何かあったのね。沙穂ちゃん呼んでくるから待ってて」


愛美さんはそれだけ告げると行ってしまった