【完】優しい彼の温もりに包まれて

----トントン


「丈瑠、入るわよ」


濡れたタオルと飲み物を持った母さんがやって来た


「瑠夏ちゃん熱あるわね。家には連絡したの?」


「あぁ…瑠夏のお父さんに事情は話したよ。家に帰りたくないって言ってたんだ」


「そう…瑠夏ちゃんがいつ来ても良いように掃除してたから丁度良かったわ」


母さんも瑠夏のこと気に入ってるからな


「じゃあ、私は戻るから。何かあったら呼びに来なさい」


母さんは瑠夏の頭を撫でて出て行った


俺は瑠夏の頭を撫でる


「…ん、此処は?」


やっと気が付いたみたいだ


「起きた?ここは俺ん家だけど?」


「あたし……。」


気が付いたばっかりでまだ意識が朦朧としている