【完】優しい彼の温もりに包まれて

「萩原もこの辺りに住んでんのか?」


「まぁね…バスでも徒歩でも行ける距離。朝はほとんどバス通学だけど」


だから瑠夏と一緒に来てるんだな


「瑠夏…良く寝てるね」


相当、キツかったんだろう


「じゃあ、俺は此処で」


「うん。瑠夏のこと頼んだよ」


俺は小さく頷いて家に入った


「ただいま…」


「お帰りなさい。って背負ってるのは瑠夏ちゃんよね?」


「あぁ…。体調崩してるみたいで連れて帰って来た」


「そう…ちょうど良かったわ。2階の使ってない部屋の掃除をしてたの。ベッドはあるしそこに連れて行きなさい」


俺は瑠夏を背負ったまま2階の奥の部屋に連れて行く


ベッドに寝かせ瑠夏のブレザーをハンガーにかける