【完】優しい彼の温もりに包まれて

「また喧嘩したのかな?」


「この前、瑠夏を家まで送って行ったけど喧嘩っぽくなってたな」


“やっぱりか…”と呟いていた


「最近、咲那がなんかしてない?」


「異常にしつこいな。」


「そろそろ仕掛けて来るね」


萩原はなにか感じているようだった


「さっきも瑠夏を待たせてんのに萩原に捕まってさ…」


俺は萩原に今までの出来事を話した


「瑠夏は取り残されることを嫌がるの。だから不安になってたんじゃないかな?」


だから、重い身体を引きずって探しに来てたのか


「丈瑠君の家ってどの辺り?」


「公園からちょっと行ったとこだけど?」


「なんだ。あたしん家と近いじゃん。っていってもかなり歩かなきゃだけど…」


……はっ?