【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏、見っけ。良かった」


今度は誰だ!?


と思いながら振り向く


「丈瑠君、久しぶりね」


後ろに居たのは萩原だった


「おぉ…どうしたんだ?」


「捺稀に瑠夏が帰ったってメールが来てさ」


「そっか…お前、学校は?」


普通なら学校にいる時間


「今日はちょっと用事があって休んだの」


良く見れば私服だ


「どうして此処に居るって分かったんだ?」


「瑠夏はバイトがある日に具合悪くなったりしたら必ず此処に寄るから」


…そうなんだ。



「これからどうするの?」


「俺ん家に連れて行く。瑠夏のお父さんにも許可もらったし本人が帰りたくないって言ってた」


萩原はちょっと曇った顔をした