【完】優しい彼の温もりに包まれて

「じゃあ、あたしはこれで。これからが楽しみね」


俺はしばらくその場から動くことが出来なかった


あれが藤室の本性だ


………怖すぎた。


その前に瑠夏を探さなきゃな


「瑠夏…!?瑠夏…!?」


俺は必死に探し回る


……あれか?


学校から近い公園の誰にもバレないような場所で瑠夏が倒れていた


「瑠夏っ…?」


瑠夏の身体は熱いままだった


俺は瑠夏を背負い鞄を持ちある場所へ足を進める


それは瑠夏のバイト先。


---カランコロン


「いらっしゃいませ」


中から若いお兄さんが出て来た


「あの……ここで山岸瑠夏さんバイトしてますよね?」


「それが、どうしたかな?」


俺は背負っている瑠夏の姿を見せる