【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏っ…これは!!」


「違うとでも言いたいんでしょ?」


瑠夏の目は笑ってない


「丈瑠君ね、あたしと遊んでくれるんだ」


だから誰が遊ぶかっ!!


「もう…良いよ。あたし帰るから。あたしが居ると邪魔でしょ?」


今にも泣きそうな表情だ


「うん…邪魔。帰って」


サラッと言い放つ藤室


「男の子で信用したのは丈瑠が初めてだったのに。もう知らない!!」


「瑠夏っ…!!」


俺は瑠夏を追い掛けようとしたが…


「良いよ。ほっときな。あの子にはこのくらい言わなきゃね」


藤室は笑っていたが目は笑ってない


「お前…そんなに瑠夏が嫌いか?」


「うん、嫌い。だけどあの子は最近まであたしを信頼してたから偽ってたの」


藤室はあっさり答えた