【完】優しい彼の温もりに包まれて

「あの子の何処が良いの?あんな地味な子…」


コイツ、瑠夏と長い付き合いなんだよな?


これがコイツの本性か?


「ねぇ、瑠夏なんか良いからあたしと遊ぼ?」


だから、甘ったるい声で話すな


「お前と遊ぶなんて絶対に無理。ってか、しつこい」


「冷たーい。でも、そんなところがカッコイイ」


コイツにカッコイイって言われても全く嬉しくない


瑠夏に言われた方がよっぽど嬉しい


俺はそんな藤室を無視して足を進める


だけど、藤室もしつこいもので…


必死に腕を掴んで来る


「丈瑠…?」


「瑠夏、お前…」


声がした方を振り向いてみると瑠夏がいた


「遅いから来てみたら…そういうことだったんだね」


いつも以上に瑠夏が冷たい