【完】優しい彼の温もりに包まれて

「まだ、丈瑠にこうされてる方が良い」


と呟いて抱きしめる力を強めた


…可愛すぎるんだけど。


しばらくするとリズム良く寝息が聞こえて来たから寝てしまったようだ


俺は自分の制服のブレザーを脱ぎ瑠夏にかける


----ガチャ


「おっ、丈瑠じゃないか。お前サボりか?」


入って来たのは笹川と多川だった


「先生達もサボりですか?」


「俺らは授業ないから息抜きに来ただけだ」


地べたに座りタバコに火をつける笹川


「今、寝てるのって瑠夏だよな?」


そういえば、多川は瑠夏達の担任だったな


「あっ、はい。体調崩してるみたいです」


「やっぱりか。授業中なんか辛そうだったから」


多川も気付いてたんだ