【完】優しい彼の温もりに包まれて

でも、コイツが居るせいで行動が限られてくる


どんな手を使ってでも俺と瑠夏を離そうとする


「瑠夏のことはいつでもいいじゃん。ねっ?行こ。」


本当は行きたくねぇ…


「瑠夏、具合悪そうだったから丈瑠君を呼びに来たのに…」


……はっ?


「まぁ、藤室さんが居るなら仕方ないか。あたし行くね」


捺稀は悲しそうな表情をして圭輔と一緒に去って行った


「早く行こうよ~」


「ごめん、無理」


俺は藤室の腕を振りほどき足を進める


「あたし、知らないから。瑠夏の身に何かが起きても…」


コイツの言っていることがイマイチ理解出来なくて。


でも、今はコイツより瑠夏のことの方が気になって屋上へ向かった