【完】優しい彼の温もりに包まれて

バスの中で会ったから覚えてる


コイツもクラス違うのにな。


毎日のように寄って来る


「ごめん。無理」


「そんな…即答しなくて良いじゃん」


媚びを売る藤室…


いや、瑠夏と捺稀以外は無理だわ


俺、コイツ苦手だ。


「無理なもんは無理なの」


席を立ち上がり屋上へ行こうとするが…。


「えぇ~相手してよ」


藤室は強引に腕を絡める


「丈瑠君…」


声がする方向を見ると捺稀が立ちすくんでいた


「丈瑠君ね、あたしと遊んでくれるんだって。」


俺、遊ぶなんて一言も言ってねぇよ?


「瑠夏のことで話しがあって来たんだけど」


瑠夏のこと?


何があったんだ?


本当は今すぐに瑠夏のところに行きたい


片想いしてるから心配になる…