【完】優しい彼の温もりに包まれて

俺が瑠夏の家に行ってからあっという間に2週間が過ぎた


親父に見抜かれてから更に瑠夏を気にすることが多くなった


クラスが違うからなかなか会えないが…


「丈瑠、元気ないな」


とある日の昼休み…


俺の異変に気付いた圭輔が話し掛けて来た


元気ないって良く気づいたな…


さすが幼なじみだ。


昔から一緒に居るだけある


「瑠夏ちゃんのこと?」


コイツ…こういうところは鋭い


「お前、瑠夏ちゃんには優しすぎ。他の女子と比べたら態度が全然違う」


圭輔の言ってることは当たってる


瑠夏のこともあるけど…


「丈瑠君、今日遊べないの?」


ここ何日かでしつこく声を掛けて来る女


……藤室咲那


確か、コイツ…。


瑠夏の幼なじみだ