「何処行ったって良いじゃん」


咄嗟に靴を脱ぎ部屋に行こうとした時…


-----バシッ


丈瑠に腕を捕まれた


「すみません。俺が連れ回してました。瑠夏は俺ん家に居たんです」


「あら、そう?」


丈瑠の言葉に表情を変えるお母さん


「態度変えんな。」


あたしは低い声で冷たく言い放って部屋に向かった


だから帰りたくなかった


文句を言われるのは分かってたから…


----トントン


……誰?


「瑠夏、入るそ?」


お茶とお菓子の乗ったお盆を抱えた丈瑠がやって来た


「大丈夫か?」


「うん。ごめんね…びっくりしたでしょ?」


これが母親の前でのあたし


「あぁ、凄い変わりようだったな」


やっぱり、びっくりするよね…