【完】優しい彼の温もりに包まれて

一旦、小野寺家に帰り荷物をまとめる


「瑠夏、忘れ物ないか?」


「…多分、大丈夫。」


「じゃあ、行くぞ?」


丈瑠は財布と携帯を制服のポケットの中に入れた


そして、大きな荷物は持ってくれたの


光莉さんに挨拶したかったけど仕事で居ない


「本当に良かったの?送ってもらって…」


バス停に向かう途中に聞いてみた


「別に苦じゃないし、たまには気分転換もしないとな」


そう言って丈瑠はあたしの頭を撫でる


そしてちょうど来たバスに乗り込む


「前の方、行っていい?」


丈瑠は小さく頷いた


時間帯が遅いだけあって葉月高校の生徒がたくさん乗っている


「瑠夏、座りな。」


1つだけ空いていた席を見つけあたしに譲ってくれた