【完】優しい彼の温もりに包まれて

……あれから1週間が経ち。


“丈瑠”と呼ぶのもだいぶ慣れて来た頃。


そろそろ家に帰らなきゃと思い始めていた


本当は帰りたくないけどね


優一さんも光莉さんもあたしに優しく接してくれてる


「光莉さん…あたし一旦家に戻りますね」


朝食の片付けの手伝いをしている時に打ち明けた


「あら、そう。寂しくなるわね…無理しなくて良いのに。」


「分かってます。でも、そろそろ帰らないといつもの倍以上怒られますから…」


どうせ今、帰っても怒られるだろうけど。


「バイト休みって言ってたわよね?」


「はい。一応…」


「じゃあ、帰ってきてから丈瑠に送ってもらうと良いわ」


「えっ…?でも、遠いですよ。」


なのに送ってもらうとか申し訳ない