【完】優しい彼の温もりに包まれて

「若松捺稀です」


捺稀は何処か恥ずかしそう


「捺稀ちゃんね?瑠夏と仲良くしてあげて?」


「もちろんです。今西先生、よろしくお願いしますね」


「えぇ。こちらこそよろしくね。さっ、教室戻りなさい」


今西先生に言われ2人で教室に戻る


「おっ、来た来た」


多川先生はあたし達を見つけると手招きをして教室に入れる


「先生、今…何してるんですか?」


捺稀は席に座りながら聞く


「今から宿題配ろうとしてたんだよ」


……宿題ですか?


葉月高校は春休みに宿題を出さない分、始業式の時にたくさん出す


「今日は国語と数学な?」


多川先生は束になったプリントを配りはじめた


「「え~!!!」」


皆の悲鳴が教室の中に響き渡る