【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠夏ちゃん、話せるだけ話してくれるかな?」


「実は…喧嘩しちゃって耐えられなくて出て来たんです。公園でどうしようか考えてたら丈瑠君に会ったので。」


「そうだったの…丈瑠が女の子連れて来るなんて初めてだったから驚いたわ」


……えっ?


「まさか、連れて来るなんて思ってもなかった。でも、瑠夏ちゃんと居る時の丈瑠は楽しそう。もちろん沙穂もね」


「分かるんですか?」


「これでも母親だから。瑠夏ちゃん、何かあったら私達に頼って良いのよ。私で良ければ聞くわ」


光莉さんの言ってくれた言葉が嬉しくて泣きそうになった


「ただいま~」


丈瑠君のお父さんが帰って来たみたい


「おっ、瑠夏ちゃん。お帰り」


帰ってきて早々あたしにも挨拶してくれた