【完】優しい彼の温もりに包まれて

「瑠花ちゃん、その娘は?」


仁菜さんも居たんだったね


「お世話になってるところの子なんです」


「可愛いね」


仁菜さんは沙穂ちゃんの頭を撫でる


「沙穂ー?瑠夏ー?何処だ?」


「お兄ちゃん、こっちだよ」


丈瑠君を呼ぶ沙穂ちゃん


「ったく。先に行くなよ」


「だって…早くお姉ちゃんに会いたかったんだもん」


「この人は誰?」


「高校の同級生です。今、お世話になってるのはこの人の家なんです」


「そうなんだ。気をつけて帰ってね。バイバイ」


告げることだけ告げて笑顔で去って行った


「瑠花、荷物貸しな。沙穂抱いてると重いだろ?」


「あっ、ありがと。ごめんね」


丈瑠君はニコッと微笑むとあたしの荷物を持ってくれた