【完】優しい彼の温もりに包まれて

「さっ、行くか。」


あたし達は4人で学校を出た


「俺達、寄るとこあるから」


「圭輔は買い出し行かなきゃいけないんだって。じゃあ、瑠花。またね」


……そうなんだ。


捺稀達と校門を過ぎたところで別れた


「瑠花、行くぞ?」


あたしの少し先を歩く丈瑠君


「ねぇ…」


あたしの声に反応して足を止めた


「ん?どうした?」


「本当に良かったの?送ってもらって…」


「あぁ…沙穂の迎えもなくて暇だったから大丈夫だよ」


あたしの頭を撫でながら優しく言ってくれた


「帰りまで来てもらうのに。」


なんか申し訳ないよ…


「俺が好きでしてんの。だから気にすんな」


「でも…あたしなんかの相手してて良いの?」


「瑠夏だからだよ。」


どういう意味?