「静かに自習するなら誰と勉強しても良いから」


それだけ告げると多川先生も教卓のところで作業を始めた


「瑠夏、一緒にしよ」


捺稀に誘われ机をくっつける


「瑠夏、捺稀。道具を持ってちょっと来い」


多川先生に呼ばれ荷物を持ち東棟の空き教室へ行く


教室へ行くと今西先生が居た


「お前達2人は自習の時はこの教室を使って良いらしいぞ。」


…えっ?


「校長先生から許可が出たの」


「だから、ゆっくり勉強してな。他にも何人か許可出てるっていう話だ」


…そうなんだ。


東棟の他にも西棟があるんだけどほとんど使われていないらしい


だから、この学校…無駄に広かったりする


「瑠夏、小野寺君を呼んでも良いかしら?」


「別に大丈夫ですけど」


丈瑠君を呼んで何するんだろ?