「ふーん」 ベースって高いのかな? もし、さっきあたしがぶつかったせいで壊れてたら…… 『後でぶっ殺しに行くからな!!』 王子様の甘くて黒い囁き声を思い出す。 ヒィィィィ!! 「それにしても美緒ずるいなー、王子様と話せてうらやますぃー!」 だまされてるよリナ! あんなの王子様じゃない!! そうだ、この日から、 あたしの生活は少しずつ変化していったんだ。