な、何だったんだろう。 思わず、その場にへたりこむあたし。 「美緒~!? 大丈夫だった?」 解散していく人だかりの中をかきわけて、リナがこっちに向かってきた。 あたしは必死に首を縦に振った。 「リナー、王子様が持ってたあの黒いでっかいのって何?」 「……へ!? 美緒知らないの? あれベースだよ」 きょとーん、とした顔でリナが答えた。 「ベース? あ、そういえば去年の文化祭でバンドやってたっけ?」 「そうそう、あのバンドは解散したみたいだけど、またこれから新しいバンド始めるって噂だよ」