「じゃ、次のスタジオは来週の月、水にしとくか。平日パック使って安くできるし」


そう言いながら、4人でマックを出て駅前通りに入る。


すると――

「おう、貴也とゆーたじゃん。久々だな」

という声に呼び止められた。


振り向くと、同じ制服の派手な男子がいた。


赤髪にデカピアス、ガタイの良い坊主、ツンツン茶髪の3人組。

その内2人はギターケースらしきものを背負っている。


「おー、久々だね! 軽音の皆は元気してるの?」


王子がニコニコと王子モードに戻っていた。