そこには、激しいライブをするパンクバンド。

お客さんは、音に合わせて暴れてぶつかって踊っている。

跳んでお客さんたちの上をゴロゴロ転がっている人も!?


そして、そのバンドのボーカルも、勢いよくステージからお客さんのもとへダイブ!


はいいい!? 

お客さんにもみくちゃにされちゃってるし!


でも皆すっごく楽しそうだ。

たぶん皆砂まみれ汗まみれ、すり傷だらけになるんだろうけど、

みんな笑顔で、バンドとお客さん両方が、自分が音を楽しもうと一生懸命になっている姿が印象的だった。


最後に出てきたバンドは、ゆーたが大好きなバンドだ。


早いビートに激しい演奏。

でもポップでどこかセンチメンタルなメロディー。


もちろんお客さんのボルテージは最高。

広い会場の中、たくさんの拳が掲げられ、どかんどかーんと暴れて跳ぶお客さんたち。

何人かで手をつないでぐるぐる回っている人たちもいる。


拳を上げながら泣いているお客さんの姿を見て、あたしもほろりと涙が出そうになった。

きっと、楽しくて楽しくて仕方が無いんだろう。


あ、確かゆーたがヤンキー時代にこのバンドを知って、

音楽に目覚めたって言ってたっけ。


うん。これは確かに楽しい。

あたしも早くステージで暴れたい! 楽しみたい!