「ちょ、お……、おっ」
「すまん。ちょっと休憩させろ」
「は、はいっ」
「ちょっと休憩しているだけだからな。絶対にギャップ萌えすんなよ」
「へ、へい……!?」
口調はいつもの王子だし、その体も温かくて大きくて男の子って感じ。
だけど、何だろう……
体を伝って、不安や迷い、苦しさみたいなものを感じて、
もろいもののように思えた。
王子の髪の毛があたしの頬を撫でる。
抱きしめられているあたしも、王子の背中に手を回し、ワックスで整えられた髪の毛をすっと撫でた。
「貴也くーん、よしよし」
「ちっ。チビデブのくせに調子のるんじゃねーよ」
「チビだけどもうデブじゃないもーん」
「ぷっ……そうだな」
王子の弱いところ見ーちゃったー! 的な感じではなく、
普段はSTARFISHの王子としてガツガツと頑張っている分、
王子の弱わさやもろさは、あたしが受け止めてあげたいと思った。

