「……?」
眉間に皺をよせながら、怪訝な顔をする王子に対し、
あたしはさらさらとペンを動かし、文字を刻む。
「王子! 降ってきたよ、神様……じゃなくて歌詞が!!」
ずっと苦戦していた、STARFISH初のバラード兼ラブソング。
サビの歌詞がやっと出来たーー!! ついでにCメロも!
「はいっ、おまたせ! って何の話してたんだっけ?」
と、メモをしまいながら、元に戻るあたし。
「ぷっ……あははは」
いきなりテンションMAXのあたしを見たからなのか、王子がやっと笑顔になった。
さっきまで若干うつろだった目に、光が灯った気がした。
ああん、まぶしいっ!
太陽、そしてプロミネンスまで見えるーーー!
本物の太陽と王子の笑顔の眩しさに、あたしはくらっとしていた。

