王子……まさか気持ちが揺れ動いてる?
ゆーたと良夫さんが就職や進学を考えているって知って、微妙な表情になっていたし。
そんなのは嫌だ!
「ゆーた! そんなの……」
「ばーか。後は貴也が決めることだべ? ま、もし……もし何かあったとしてもおめーはマブダチ認定してやっから」
そう言って、ゆーたはあたしの金髪を優しく撫でた。
「うう……」
ゆーたにマブダチって言ってもらえて嬉しかったけど、
王子がSTARFISHから離れていくことは絶対に耐えられないと思った。
向かい側の窓に映るあたしの髪の毛は景色と同化せず、
そこだけくっきりと金色に光っていた。

