優しげな歌詞とメロディ、サビに向かって盛り上がっていく構成。 あたしの好きな曲。 ああ、何か楽しいな――。 気が付いたら、歌詞とメロディを体中から放つようにあたしは歌っていた。 しかし―― 「はい、ストップ! もういいわ」 2番に入ろうとしたところで、いきなり王子様が立ち上がって演奏と歌を止めた。