そういえばあたしのバイト先のファミレスにも、

カナタちゃんは1人で来ていた。


こんなに可愛くて良い子なのに……。

普通の女の子だと嫉妬しちゃうのかな?


そういえば、王子もいろいろ完璧すぎて、いじめられてた時期があったんだっけ……。



「あたしで良ければいつでも誘って! バンドの予定があったらごめんってなるかもだけど」


うつむいたままのカナタちゃんに向かって、あたしは明るい声をかけた。


すると、

「本当ですか? 嬉しいです! あたし美緒さんについていきます!」

と、笑顔になって、ようやくあたしの方を見てくれた。


か、可愛いーー! 

ぱっちりとした二重、うらましいっ。


ちなみにカナタちゃんのお昼は、チョコレートとミルクティー。

そんなんで足りるの!?


スカートから伸びる足は、か細くて真っ白。

白い肌だからこそ、綺麗な黒髪ロングがより映えている。


あたしも、もうちょっとダイエット頑張ろう……。