「お前もなぁ、さっさと恋の一つ二つでもして、ラブソングくらい書いてみろ!」
王子の矛先が突然あたしに向いた。
「えええ? ラララ、ラブソング!?」
お酒を飲んでいないのに、あたしの顔は一気に真っ赤になる。
「やー、こいつには無理だべ? だってバージ……」
「ちょっ、やめてーー!」
ゆーたがあたしの秘密をバラそうとしたため、必死で止めた。
「み、美緒さん、や、やっぱりそうなんですか?」
良夫さん、やっぱり、ってどーゆーこと!?
「……もうここ3人全員にはバレてるぞ」
あたりめを咥えながら、王子が冷静につぶやいた。
もう、いやーーー! 泣
何なのさ、この酔っ払い軍団!

