「じゃ、今日は~
「「「お疲れさまでしたー!」」」
あたしはウーロン茶。
王子とゆーたはビール、良夫さんはチューハイで乾杯した。
唐揚げやサラダ等の惣菜を食べながら、お酒のペースもどんどん進んでいく(3人だけね)。
音楽やバンドの話題が一通り終わった後は……
「この中で恋人いるのは、良夫だけとはな~」
王子がほろ酔いっぽい雰囲気でぼやいた。
おおお! 恋バナキター!
「いや~。僕は皆さんみたいにモテないし、数少ないチャンスにしがみついただけですよ」
良夫さんが顔を赤くしながら、早口でそう言った。
「あーあ、ライブでもだいたい女の客は貴也目当てだしなー」
と、ゆーたが愚痴る。
「昔からゆーたは男の方にモテるからな」
「貴也だって男ファン結構いるべや。時々ヤローからも熱い目線送られてんぞ」
「それって、ちょっと危なそうですね……」
あっはっは! と3人とも楽しそうだ。
ちぇ、あたしだけシラフ。
しょーがないけど。

