「キャー!! 貴也様に触れないでー!」 「ああん、あたしもだっこされたいーー!!」 そんな悲鳴が聞こえてくる中、 王子様はあたしを1階の保健室の方向へ……!? じゃない、これ保健室向かってないよ! 何で階段上がってるのー!? あたしをどこに連れていくというのー!? バン――。 王子様は足で乱暴に屋上のドアを開けた。