お、おっ、お…… 「美緒ちゃんだよね? 今ハデに転んでたよね、大丈夫? あ、ケガしてるみたいだから保健室連れてってあげるよ」 美しい顔を心配そうな表情にして、 あたしを覗き込んでいる、王子様ーー!! 逃げようとしたのバレちゃったーー!! しかも、あたし、全然ケガしてないですからー! その時、ふわっと、あたしの体が宙に浮いた。 「しっかり、俺につかまっててね」 ええええ!? お姫様だっこーー!?