道路脇の公園から虫の声が聞こえてくる。 「手が冷たい人は心があったかいっての、本当なんだね」 「は?」 結局、ゆーたはあたしの家まで送ってくれることになった。 コツコツ、と静かに2人分の靴の音が鳴る。 「ゆーたって冷え性なん?」 「あー低血圧で冷え性だよ。冬とかギター超ひきづれーの。ってかさっき思ったけどお前の手……」 ――え? ゆーたの右手が、あたしの左手の指を軽く握った。