街灯とマンションが並ぶ住宅街。 ゆーたとあたしの足音が響く。 「何だよ、じろじろ見てんでねーよ」 2人で歩きながら、あたしはゆーた母から言われたことを頭の中で繰り返していた。 「先生! 明日からもよろしくおねがいします!」 「おう、次回ライブまでにはちゃんと形にすっからな」 あたりは暗くなっているのに、その金髪と笑顔がちょっと眩しかった。