「肩車」 「なに?」 「肩、乗れ」 肩、乗る!? 「いやいやいや!!無理無理!!わたし高い所ダメなの!!」 「早く」 「無理無理無理無理無理!!無理!!」 「早く」 「無理だって!!」 「早く」 ムッキー!! “早く”しか言えないのか、コイツは!! 「早く」 だけどイライラとわたしが肩に乗るのを待っている真に何やら焦燥感がジワジワとわたしを追い詰め、仕方がなくわたしは抵抗する事を諦めた。 嗚呼、おばあちゃん…。 よくこんな奴と生活が出来たもんだ…。