暫く布団でボーっとしていた真は起きたみたいで、空き部屋の押し入れをゴソゴソし始めた。
どうやら昨日言っていた通り、わたしの部屋の電気を代えるために、電気の代えを探してくれているらしい。
この家はわたしよりも真の方が詳しいから、真が探した方が手っ取り早い。
わたしがパンを食べ終わる頃、ドシドシと真が移動する音が聞こえてきた。
急いで真に駆け寄れば、わたしの部屋で、おばあちゃんに貰った脚の畳める小さなテーブルを電気の真下に置いていた。
すると真はなんの躊躇も無く、テーブルの上に乗った。
「ちょっと!」と言うわたしを完全シカトで電気に腕を伸ばす。
でも小さいテーブルじゃ思った程高さは上がらず、真は電気に届かなかった腕を下ろしてテーブルから降りた。
そして真はわたしを見つめる。
「…なに?」


