その日の夢におばあちゃんが出てきた。
おばあちゃんはいつもの笑顔で言う。
『瑠夏ちゃん。真ちゃんと仲良くね』
うん。おばあちゃん。
『玉子焼きの作り方、教えてあげられなくてごめんね』
いいよ。
わたしね、お料理出来ないみたい。
いくらやっても失敗しちゃうの。
不器用なんだよね。
『瑠夏ちゃん…』
なあに?おばあちゃん。
『高校にはちゃんと行くんだよ』
…え?
『真ちゃんに全部頼んであるから』
おばあちゃん?
『瑠夏ちゃん。ありがとうね』
おばあちゃん?
『ありがとう』
おばあちゃん!
おばあちゃん!


