自分の部屋で1人泣いていると、部屋の電気が突然パッと消えた。
「うわっ!?」
わたしの口から可愛げのない声が洩れる。
ここ数日で1人で寝られる程には慣れてきた。
だけどお通夜のあとといういかにもなシチュエーションにわたしはいつも以上に怖くなった。
「う〜…」
わたしは明かりを求めて情けない声を出しながら、廊下に飛び出した。
飛び出したはいいものの、案の定廊下も真っ暗で足下に何かが落ちていたらしく更にそれを踏んづけたわたしは見事に大きな音を立てすっ転んだ。
「いったーい!!」
お尻を強打したのは言うまでもなく、壁に頭をも強打した。
こんなに騒がしくしているのに、隣りの部屋に居るはずの真はチラリとも顔を覗かせない。
なんて薄情な奴なんだろう…。


