庭の枝垂れ桜が満開の下。

泣いてしまうほど幸せを感じた最高のお花見をしたこの日を、わたしはたぶん一生忘れない。



―――おばあちゃん。

わたし、忘れないよ。




次の日。

わたしとおばあちゃんの約束が果たされる事はなかった。